::: 作品紹介 :::

::: 2006/04/12 :::


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零番隊平隊士との大人の親睦会
 
 新撰組隊士として入隊し数ヶ月、幾多の死線を乗り越え今に至る。
 辞令により隊替えが行われ今日その詳しい事例を聞いたのだが……
「零番隊……?」
 初耳のそれは、通常の隊員ですら知らぬ極秘裏に組織された部隊であった。見知った顔の隊士も実は零番隊の任務もこなしていたらしい。その顔見知りが零番隊に入るための儀式があるといって私をとある場所へと連れ出した。いわく結束を固めるためとのことだ。基本的に入隊すれば脱退できぬ新撰組になぜそんなものがあるのか疑問に思いながら顔見知りの後をついて行った。
 人気のない小さな小屋に連れられると、そこにはすでに数人の隊士が集い何事かしていた。部屋に入った途端異臭がする。それは性交を行う時の男女の臭いだった。
 驚いた私に顔見知りは言った。
「これが儀式さ」
「これ……て、どうみても、その……情交ではないか」
 隊士に取り囲まれるように色白の女が長い髪を振り乱し組み敷かれて嬌声をだしていた。顔は隊士の影になりよく分からぬがすでに相当な時間犯されているようだ。ところどころに皆の放った精が付着している。
 入ってきた我々を女を犯している隊士が気づいた。
「おう、来たか……ふうん。お前が新人か。ま、これでお前も我らの真の同士となる」
 そういって、女から肉棒を引き抜く。そうして疲れ切って横になっている女の肩をもち起きあがらせると女に向かって驚くべき事を告げる。
「組長。新入りが参りました」
「組長だって!」
 つい声に出してしまった途端後悔する。組長と呼ばれた女はうつろな目をしていたがその声に惹かれるように私に向いた。
 女はしばらく無言であったが、やがて力を振り絞って
「さあ、来るのだ」
 そう私を誘うのだった。その時の私は強烈な違和感を感じながらも、なぜかその声にあらがう事ができず誘われるまま女の胸にむしゃぶりついた。



 隊士の間から失笑が漏れた。後で聞いたら服も脱がずに女の胸に飛びついたのは初めてであったらしい。
 ずいぶんと揉み甲斐のある胸を触れていると急激に下腹部に血が集まるのを感じた。
 ふっくらとした唇から吐息を漏らしていた女は慣れた手つきで袴の上から下腹部を触れてきた。優しい手つきに奮闘した下半身は一層の堅さを持つに至った。我慢しきれなくなった私は胸から手を離し袴の紐に手をかけ急いで外そうとする。だが、こういう時に限って手元が狂いひもを緩めるのに時間がかかってしまった。それを見た女は私の手を制し、思ったよりしっかりとした手つきで私の袴の紐をするすると解いていくのだった。
 その間手持ちぶさたな私は女の顔を覗いていた。片方の目を前髪で隠しているが柳眉に切れ長の目が見て取れ、ずいぶんと綺麗な顔をしていた。視線を体に移すと豊満かつ鍛えられた肉体が見える。どうやら大柄な様で、もしかしたら私よりも上背があるやもしれない。
 それにしても組長と呼ばれていたことに釈然としない。世の中女武者とているだろう。しかし荒くれ集団の新撰組に女が居る事自体考えられない。
 先ほどの言葉が聞き間違いかと問おうとした。しかし六尺まで外し、私の一物を晒した女は全く怯むことなく口に含み手で竿を扱くのだった。私は問うどころか情交の一念しかない獣に成り下がった。
 女の舌使いは誠に巧みであった。先端を丁寧に舐めたかと思えば筋裏に反って大胆になぞる。睾丸との境も丹念に吸い、睾丸も口に含め舌で転がす事もあった。
「随分と反り返ってっっ……逞しい」
 女の声が嬉しげに響く。
 べたりと女の唾液が付いた肉棒は堪えきれずに精を放とうとした。今まで女の好きにさせていたが、衝動に絶えきれず女の頭を掴むと口に無理矢理ねじ込み精を放った。
「う、ぅふっっっんん!!」
 ずいぶんと苦しそうな声を女は出したが口中に放った精をすべて飲み込んでいた。口元から溢れるほどに精を放つと特有の気だるさが体を襲う。引き抜いた時気だるさのためかふらつき肉棒が女の頬をぺちりと叩いた。女は怒るどころか愛おしそうにすり寄せるのだった。
「ふふふ元気の良い事だ。良い隊士となろう」
 そうだよなぁ。という他の隊士の声も聞こえた。おそらく女が扱いていた間も呟きはあったと思うのだが、夢中で耳に入らなかったのだろう。



「この程度で終わりではないだろう?」
 そういった女は再度口に含み私の一物を奮い立たせようとする。ちいさく、あっ、と呟いた私は女に促されるまま一物に力を込めていくのだった。無意識に手を小さく痙攣させていた私をみて隊士達卑猥な笑みを浮かべながらは女に声をかけた。
「組長。そいつ組長の胸が好きなようです。ほら、手が淋しそうに動いてますよ」
 それを聞いた女は口を一物から離すと「それは悪かった」と謝りながら私の両手を己の胸に押しつけるのだった。
「好きにしていいのだ」
 当初困惑した。取り敢えずゆっくりと軽く揉む。随分と柔らかい。先ほども触れたが改めて感じた。
 紅に染まった乳首に指が触れると女から小さな声が漏れた。指先で乳首を転がすと嬉しそうな声が上がった。女の態度が嬉しくしばらく続けていた私に女が言った。
「其処まで好きなのであればこういう趣向はどうだ」
 私の手を乳房から外した女は一物を乳房の間に挟み両端から手を添えて上下に移動させ始めた。乳房に包み込まれることのなんと甘美な事か。圧倒的な質量をもった乳房が絶え間なく肉棒全体を刺激する。辛うじて先端が乳房の上部に顔を出しているのだがそれも女が舌を出し、ちろりちろりと舌先で舐める。憎い事に肉棒に小さく空いている尿道から中に入り込もうとするかのよう舌を細く丸め奥へ奥へと刺激するのだ。
「ううっ……あああ」
 何事も初めての事に女々しくも呻いてしまった。そんな私を愉しむようにちらりと視線を私の顔に向けながら女は肉棒をもてあそぶのだった。翻弄され続けた私の限界はすぐに訪れた。言葉を発する事もできぬまま精を放つ。勢いづいて放った為女の鼻先にべとりと付着した。顔にこびりついた精を女は指で掬い一舐めした。
「濃い……嬉しいぞ……これは期待をしても良いな……」
 後半は半ば独り言のように聞こえた。だが言葉の深意など私に分からぬし、考えられる余裕もなかった。
 残りは側にあった手ぬぐいのような物を他の隊士が手渡し、女は自ら丁寧に拭き取りながら言葉を続けた。
「しかしまだ足りぬであろう?」
 現に私の一物はあれだけ精を放ったのに堅さを保ったままだ。無言で頷いた私に女は自らの足を大きく開き指で濡れそぼった秘所を広げながら誘うのだった。
「さあ、早くここに」
 一物を握り女の秘所にあてがうとそろりと腰を落としていった。
「そ、そうだ……どうした、動いてよいのだぞ」
「うう……すごい」
 何人とも交わった後のせいか中は熱い体液で一杯だった。しかも締め付ける力甚だしく挿入しただけで達してしまいそうな勢いであった。先に抜いておいたお陰で辛うじて耐えられた。
 それでも腰を動かし始める。正直に言うと実は女と交わった事がなかった。言い訳がましいが初めはほどほど肝要という言も忘れ、いきなり全力で腰を振り付けてしまった。流石にこれは女も苦痛の表情を浮かべる。だがその表情がなんなのかすら判断出来ぬほど未熟であった。
「ぅ……早い……もう少し加減を」
 経験の伴わぬ知識だけあった私は、てっきり嫌がっていても催促していると勘違いしてしまった。更に腰を振ると女の悲鳴が激しくなる。苦悶の表情が私を勢いづかせた。幾程の時が経っていたのであろうか。不意に他の隊士より体を押さえつけられ女の体からはがされた。
 疑問に思う間もなく隊士より顔面に拳を入れられた。体が浮き一尺ほど離れた場所に崩れ落ちた。
「阿呆。それじゃ組長の体がもたねぇだろっ」
 他の隊士に介抱された女はなおもつかみかかろうとする隊士を制止する。「しかし……」と続ける隊士に「よい。経験の浅いのだろう」
と女は続けた。隊士に支えられ足下のおぼつかぬ様子で女は私に近寄る。
「女に触れた事が無かったのだな」
 女は静かに問うた。私は流れ出た鼻血を甲で拭きながら無言で頷いた。
「そうか。まあ、次から気をつけるがよい。独りよがりではこの先上手くゆかぬぞ」
 脇を支えていた隊士がここで口を挟んだ。
「組長。見本を見せては如何です」
「そうだな。経験がないのであればつければよいだけだ」
 女は了承した。隊士は嬉しそうであった。
「では僭越ながら……しかと見ておけ」
 己の服を脱いだ隊士は女に背中から抱きつく。下半身はすでに膨れており準備万端であった。
 隊士は座すと反り返った肉棒を同じくしゃがんだ女の尻にあてがう。幾たびか軽く肉棒で撫でると女に肉棒の上に腰を落とすように伝えた。女は小さく声を上げながら体内に肉棒を埋めていった。根元まで入れると、隊士は女の足を私に向けて大きく観音開きにする。「あっ」女は不意の事に驚く。隊士は私よく見せるためだと女を説得していた。
 女は端切れの悪い返事をしていたが、隊士が腰を動かし始めたためそれ以上言葉はつづけなかった。女の体は隊士の上で小刻みに踊る。女の尻を隊士がもち上げ動かしている。私の視線は結合部分に集中していた。
 隊士の動きはまさに女の身を案じてしばらくゆるりゆるりとなっていた。頻繁に声をかけ気遣いを見せている。まったく私の動きとは違う。女の顔も信頼しているのか少しずつ恍惚とした表情を見せていった。
「はぁ……んんっ……そう……あぁ、あ」
 程なく振幅に合わせて悩ましい嬌声が漏れだした。聞いているだけで股間に力がこもる。
 結合部からは蜜が溢れ嬉しそうに肉棒を迎え入れている。女は夢中で身を任せていた。
「どうだっ……これで分かっただろ」
 腰を動かしながらやや得意げに隊士は言った。
「あ、ああ……」
 目線を動かさず生唾を飲み込みながら返事をする。その様子に隊士は哀れみでも浮かんだのだろうか。
「そんなに見つめずとも……もう一度するか?」
 私は大きく無言で頷く。
 隊士は女の体から肉棒を引き抜く。
「あっ」
 女は名残惜しそうに呟く。だがすぐに隊士が引き抜いたばかりの肉棒を菊門にあてがい埋めていったため苦しそうなうめきをあげた。
「ひぃっっ。だ、駄目だ……其処は」
 声とは裏腹に固くなった肉棒を易々と受け入れる。根元まで入れてから隊士は私に近くへ寄るようにいう。先ほどまで棒が埋まっていた女陰はぱくりと開き、内がかいま見えている。徐々に閉じようとしている女陰を隊士は無理矢理広げ私の肉棒を挿入するように言った。
「そんな……」
 躊躇う私に隊士は心配ないといって促した。
 ためらいながらも欲望に負けた私は女の体に腰を近づけ肉棒を埋めた。膣内は熱いと感じるほどに温かくぬるついていた。先ほどよりもきついと感じたのは隊士が後を埋めているためだろうか。恐る恐る振幅を始めると女は堪えきれぬように喚き始めた。
「そんなっ、ひ、ひぃっ。壊れっ、る……ぁん……」
 大仰な声にやや戸惑う。しかし隊士は
「気にする事はない。いつも組長はこうなんだ。もっと突いてやったほうが組長も喜ぶ」
と言われ半信半疑ではあるが腰を動かす。優しく突き上げるたび苦しそうな声は続く。だがそれもすぐに艶めかしいさえずりに変わった。髪を振り乱し喘ぐ様はなんと甘美な事なのか。
 ぐちゃぐちゃと粘度の高い水音をあげながら肉棒を女に擦り付ける。そのつど女の密壷は蜜をこぼしながらきゅうっ、と喜んでいるかのように柔らかく締め上げるのだった。
 そのうち女は私の首に手を回し体重を預けてきた。女の体が密着する。体の熱と汗の冷たさがあらためて女と繋がっているのだと実感させられる。
 体勢の変化で肉棒への刺激が変わる。しばらく堪えていたが我慢の限界に来ていた。後ろをせめていた隊士も同様であるらしい。
「そろそろ……」
 小声で隊士と相談すると歯を食いしばっていた隊士も同感だと腰の動きを速めた。私も続く。
「ぁっ、ぁっ、ぁっ、っ、っ、あっ、っっ」
 怒涛の責めに、か細い女の声は千々に乱れる。それが途切れ、女陰が痙攣を起こしたのを機に強く腰を打ち付け、最奥に精を放つ。
 衝動が治まったのを見計らい女を床に下ろし私と隊士は肉棒を引き抜く。蜜液まみれの肉棒は女の体から離れた後も未練たらしく精液を吐き続けていた。すべて出し終えるまで手を添えて女の体に浴びせた。
 申し訳なさ程度に生えた陰毛付近にかかった精液は粘ついた雫となって床にこぼれ落ちていった。
 女は無言で倒れ込んでいる。隊士は「どうだった?」等と聞いてくるのだが「無我夢中で……」と曖昧な言葉しか出せなかった。
「これでおまえも真の零番隊となった。これからも励めよ」
 隊士からの言葉に夢うつつとなっている私はただ頷く事しかできずにいた。隊士は私の背中を軽く叩きながらこの後も激励の言葉を何個かかけてくれていたのだが覚えていない。
「……ったく、そんなんじゃ明日の隊務に差支える。今日はもう帰れ」
 その言葉に我に返った私は着物を正しその場を後にする。帰り際隊士にこの後どうするのかと聞いたのだが
「俺たちはまだ組長との親睦が残っている」
という返事であった。
 帰り際出口の扉を閉める時にそれまで黙っていた女が声をかけてきた。
「明日から零番隊として隊務に励め」
「はい組長。全身全霊を以て行います」
 私は心の底からの返事を返した。






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数刻後、隊士の言う親睦が終わり、小次郎は一人うつろな表情を浮かべながら襦袢を身につけていった。隊士達はすでにここを後にしている。先ほどまでの人いきれは無く閑散とした場所に佇む香織は小さく呟いた。
「兄上……零番隊は無くさせはしません」
 そして間をおき
「……慶一郎殿……私は……」
 その声に答えるものはいなかった。この世の何処にもいなかった。
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