::: WAF その後 :::

::: 2002/05/09  :::


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WAFゼット×アウラを再編集して追記して同人誌にして出そうと思っていた物
しかしながら絵描きさん(兼うちの小人)が作業放棄してしまったので出せなくなりました。
その追記分
 
 世界を救った……一番単純に言えばそういう行動をおこしたうちの一人であるエマ・ヘットフィールドはここ最近研究に行き詰まりを感じ、ストレス発散と世界情勢のデータ更新のために知り合いのいるところへ足を運んだ。
 出迎えてくれたのは、なし崩し的に行動を共にした魔族の知り合いというか想い人というか、ぶっちゃけ友達以上恋人未満のなんともほほえましい青春真っ只中にいる盲目の少女だった。
 突然の訪問にもかかわらず歓迎してくれるやさしいアウラという少女と共にお土産のアップルパイをつつきながら世間話をするのは非常にリラックスするのだというのが最近一番お気に入りの発見だった。
 今日も快適時間を楽しめると考えていたエマだったが、アウラの何気ない一言で粉々になってしまった。
「ねえ、エマさん。最近は便利なものがあるんですね」
「うん? なんのことかな。アウラちゃん」
「擦るだけで元気が湧いてくる棒があるなんてこの前まで知りませんでした。
 あれはエマさんが作ったんですか?」
「……そんな物作った覚えはないけど? どんなものか教えて頂戴」
 研究者の性というべきか、未知への探究心はファルガイア一といっても大丈夫そうなエマはアウラに更なる説明を求めた。
 結果、言わんとしているものがどういったものかと理解した瞬間めまいを覚えるものだった。
「へ、へぇ……じゃ、なんだか柔らかい棒と玉が一体になったもので擦ると
 だんだん硬くなって充電完了と共に液体が吹き出るんだ……」
「ええ、ゼットさんがもっていらして、私も発電のお手伝いをしたんですよ」
 日ごろ助けられている魔族の手伝いができたのか嬉しそうに説明しているアウラに適当に相槌を打ちながら、それは男性特有の自慰行為だということを教えるべきか否かを決断しかねていた。
 だが、その後も再度同じことをするように約束したと言われ、知らぬままでは済まされない事態になっていくと確信したエマは、ゼットの立場も考えて柔らかく諭すように伝えた。
「あ、あのね。アウラちゃん……」
 説明を聞いているうちに自分の行為がどういったものかを理解したアウラは顔色を失った。
「あいつも多分アウラちゃんだからさせたというか……なんというか……」
「けれど、私に黙っていたんですよね……」
 返す言葉もないエマはゼットと話し合って見るべきだと言ってこれ以上は言及しなかった。
 表情に暗い影を落とすアウラはさすがに楽しく会話という雰囲気ではなく、エマも同様だったので今日はこれで終わりということになった。
 すこし引きつった笑顔を声をだしながら足早に帰っていったエマを見送ると一人今回の元凶の名を呟いた。




「おはようから、おやすみまで、暮らしを守るみんなのアイドルゼェッットッ!
 今日も元気無敵素敵に登場ッ!!
 さあて、今日も朝から愉快痛快な一時をプレゼントすべく
 アウラちゃんのもとへ……って、そんなにどしたの?」
 いつもの調子で勢いよく玄関のドアを開けた後一息でしゃべり続けるゼットに対して、アウラの表情は依然として固まったままだった。
 動作だけは通常通りゼットを招きいれた後、椅子に座らせると自らももうひとつの椅子に腰掛けた。
 軽く話しかけても一言もしゃべらないアウラにいくらご陽気なゼットでもさすがに場の雰囲気にのまれテンションが下がるのを感じた。
 普通の人でも長いと感じる時間、無言が続いた。
 沈黙を破ったのはアウラだったが、その一言はゼットにとってどんな魔法よりも勝る破壊力を持ったものだった。
「手でするって気持ちよかったですか?」
「アウラちゃん!?」
 この一言で以前アウラと共に行った行為の意味を全て知られたのを悟り、背中から凍りつくのを感じた。
「え……あ……そりゃ、アレだ、アレ。それはコレで……」
 普段なら陽気に数フレーズ浮かんでくるのだが、悲しいかな、あやふやな代名詞しか口に出せなかった。
「普通の女の子だったら、まずこんなことはありえないですよね。
 触っているものがすぐわかりますもの……だけど私は、見えないから……
 知らないうちに……その」
「……」
 珍しいゼットの沈黙を肯定としてとったアウラはさらに声を荒げた。
「そんなに私を馬鹿にして楽しいですか?
 見えないからって何をさせてもいいと思う人だったなんて
 思いませんでしたよ」
「そ、それは違うッ!! 絶対の絶対ですッ!! 
 もう声を大にして言いたい、というか言ってるけど」
 立ち上がり、これ以上できませんとばかりの身振り手振りを加えたゼットだが、見えないアウラには声しか聞こえず、その労力の大半を無駄にした。
「この前のことはとてもじゃないけど褒められたことじゃないのは
 被告人であるオレも認識しています。
 ……だけど、これだけは間違えないでほしい。
 オレはアウラちゃんだから全てを任せたんだ」
 虚しさ100パーセントの空振りなゼットの両腕は悲しさでゆがんだ表情をみせるアウラを力強く抱きしめた。
「もちろん、心眼プレイなどというやんちゃないたずら心で
 接したわけでもなくッ! 今は信じられないかも知れないけどね」
「ゼットさん……」
 逞しい腕の中で暖かな体温を感じたアウラはいくらか和らいだ声と表情を表した。
 少女が苦しまないよう腕に力を込めつつゼットの口は更に動いた。
「オレがいろいろ全てを任せられるニンゲンはアウラちゃんだけだ。
 多分、これから先もずっとだとオレの中での預言書に記載したいんだけど
 迷惑かな」
 ゼットの腕をやさしく抱きしめ返したアウラは小さく顔を横にふった。
「そんなことあるわけ無いじゃないですか」
 内心断れたら死んじゃう!なんてぐらいの心境で不安と興奮を行ったり来たりで答えを待っていたゼットだが、答えを見て網膜と笑顔全開にしようとした。
 その途端アウラが「でも」と言葉を続けた。
「やっぱりまだこの前のことは割り切ることはできません」
 ゼットが好意を寄せてくれているという事は非常に嬉しい。
 盲目ゆえに今回の性的行為を実行するようゼットに決断させたことがただ悲しかった。
 盲目ということがゼットと自分の立場をより対等な関係から遠ざけることが嫌だった。
 現状が変わらない以上、変われるとすればその人間の考え方だけ……。どうすれば、理解してもらえるか。
「ゼットさん……私の立場になってみてどんな気持ちだったか
 体験してみませんか?」
「します。やりますッ! ぜひともさせてください。
 それでピュア(?)なオレ達の異文化コミュニケーションが
 はかれるならいくらでも!!」


 
「これから体験してもらうのに軽装のほうがいいので、
 鎧などは脱いでくださいね。武器ももちろん置いてください」
 ゼットは指示通りにプロテクターや愛刀を机の上に無造作にのせた。トレードマークの橙色のマフラー、額当てやグローブもこの際だからと一気に取り外した。
「では、目を覆うようにこれをつけてみてください」
 アウラ好みの柔らかなタオルを手渡されたゼットは頭に巻いて目隠しをした。
「いやぁ、なんだか海岸近くで暑い日に行うイベントみたいだねッ。
 果物と棒は用意してあるのかい?」
 ありませんという、にべもない返事を聞き、声のしたほうを向きながら肩を落とす。
 危ないので隣にあるベッドに腰掛けるよう促され、膝に両手を乗せてアウラの言葉を待った。
 アウラがゼットの隣に座ったためベッドが小さく軋んだ。そのままゼットの手をとると自分の頬に触れさせる。
「ア、アウラちゃん……なんだかとっても柔らかいものが
 手のひらから伝わってくるんだけど」
 なんだと思います?と逆に問われてしまったゼットは一番可能性があると思われる頬かなと遠慮がちに答えた。
「正解です。……でも全然別のものだったらどうします? 
 たとえば刃物だったり……」
「ど、どうするも何もアウラちゃんはそんな事はしないだろッ」
「私を信じてくれてとても嬉しいです」
 アウラは少し言葉を区切る。
「私だって……ゼットさんだから……信じていたんです……」
 前のことを思い出したのか徐々に口調が暗くなる。
 ゼットはアウラが全てを言い終わる前にもう一度抱き寄せた。
「ッゴメンッッッ!! アウラちゃんが本当にオレのことを
 信頼100パーセントだったのが否応なく確認できましたッ! 
 オレもう二度とアウラちゃんに嘘は言いませんッ! 
 ええ、もう今までのオレを再教育させます」
「私……その言葉が聞きたかったんです」
「え、そう?」
「ええ、ゼットさんの心からの気持ち……」
 アウラの嬉しそうな声を聞いて胸をなでおろしたゼットは、そこで今現在自分の置かれた状況というものを考える余裕ができた。
(今、二人きりでベッドの上で抱き合っている……これはひょっとしなくても何かのチャンス!? 成人男子《オトナのオトコ》がこの機会を逃すわけにはいかないだろ!
 それにだ。考えた瞬間からマイサンはなぜだか知らないが元気に活動し始めている。もうココロもカラダも 告 っ て しまえという宇宙からの意思!?)
 普段あまり煮詰めて考えないこととアウラを抱きしめている状況がゼットの体温と下半身の元気を急激に上げる。
 頂点に達する前にゼットは乾坤一擲の行動に移した。
「アウラちゃん。こんな時に……いや、こんな時だから言わせてもらおうッ。
 ……いきなりかも知れないけど、
 ……オレを君だけのアイドルにさせてくださいッ!」
 ゼットに抱かれていたアウラは無言だった。無言のままゼットの腕を振り払うと両手をゼットの頬にあてる。
 ゼットが何か言おうとした瞬間、唇にアウラのそれが重なった。すぐに感触が消え、かわりにアウラの声が重なった。
「ゼットさん。遅くてもいいです。
 たまには私のところまで帰ってきてください。ずっと……ずっと!
 できれば一生お願いしたいんですが、いいですか?」
「もちろんッ!!!」
(ツーアウト・ツーストライクからのホームランッ!! 
 人生最高のヒーローインタビューは今日この日に決定ッ!!)



 目隠しを外したゼットは目線を泳がせ秒速の単位で全身を赤くさせながらアウラに尋ねる。
「ところで、もう一度唇からマジック……いや、そのキスしてもいいかな?」
 これだけの距離で意思疎通ができているのに、あえて聞いてくるゼットが可笑しくてアウラは微笑みを絶やすことなく承諾する。
 彼にしては非常に珍しく慎重に唇を運び、確認するようにほんの少しだけ触れる。数度繰り返した後はゆっくりと押し当て相手の唇の柔らかさを感じるようにした。
 しばらく柔らかさを楽しんだゼットは少しずつ舌をアウラの口内へ伸ばす。遠慮気味に進入する舌をアウラはやさしく迎え入れた。
 嬉しさと絶対的経験値の少なさで、だんだんやんちゃになってきたゼットの舌はかき回すようにアウラの口内で暴れ始める。導くようにアウラの舌が絡みあった。
 一旦名残惜しそうに頭を離すとアウラの服を両手を使い少しずつ脱がし始める。
 胸元の小さなボタンを外すときにちらりとアウラの顔をみると頬を赤く染め恥じらいを全面にしていた。服を脱がす作業を続けつつ心の奥底から愛しさがあふれ出すのを実感した。
 ボタンを外すことにより胸の谷間を垣間見ることはできたが体の全てを見ることはできなかった。
 女の服は何でこんなに無駄な装飾やギミックが多いんだと内心舌打ちしながら、服を脱がすための留め具を探す。
 なすがままになっていたアウラはここでゼットの様子が変だと気づき声をかけた。
 留め具がわからないという答えにアウラは髪に手をやり、背中のチャックを見やすくするためかきあげる。何気ない仕草で現れたうなじがゼットには眩しかった。不意に真っ白なうなじを壊したい衝動にかられたゼットは唇を寄せる。
 強く吸われたアウラは予想外の感触に声を上げてしまった。
「やぁ……急にそんなところ」
 口調が嫌がっていないので、ゼットはかまわず少しずつ場所を変えながら吸い続ける。その間に背中をファスナーを着実に下ろし、アウラの素肌を着実にさらしていった。
 白地のワンピースを脱がした後、何の予告もなく下着姿のアウラを軽く後ろに押し倒した。
 当人にしては、当初から忍耐強く懇切丁寧に段取りをふんだつもりだった。
 だがレース地の下着だけまとった想い人の姿は、我慢という魔球をたやすくバックスクリーンへ越えの勢いで遥か遠くに打ち放つ。
「ごめん、オレ……もう」
 一言発するとアウラの胸にむしゃぶりつく。やや乱暴にブラを取り去ると、淡い色彩の乳首に顔をよせ、左手で片方の胸を揉みしだく。時折手にふれる乳房を指で挟み乳首への刺激も忘れなかった。
「ひ……ぁ……先だけ……いっぱい」
 舌と指で乳首をいじられたアウラは強い刺激に耐えながら小さくつぶやいた。
 乳首を舌で転がすようにしながらアウラの表情を伺う。少量の苦痛と愉悦の混じった表情は手の動きを活発にする起爆剤となった。
 ぎこちなくアウラの肌触りを愉しんでいた右手はするすると下腹部へ移動し、ブラと揃いの柄のショーツの上から足の付け根をなで上げる。
 なだらかな丘となっているその場所を太い指がさすりあげる。小さな突起物を探り当てた指は執拗に指の腹を押し当てた。
 あッ! という小さな吐息を吐いたアウラは与えられる刺激に反応して時折身を捩りつつ悶える。
「ゼットさんッ……やぁ……凄ぃ」
 言い終えた瞬間、アウラの全身から力が抜ける。
「うはぁ。もうイッちゃった? オレの奥義はまだまだこれからだぜっ! 
 てなぐらい序盤なんだけど。
 もしかしてアウラちゃんめっちゃくちゃ感じやすい?」
 ほんの少しだけ手を止め考え込んだゼットだがどう見ても邪な意思を滲ませた笑みをすると体をずらし、アウラの足の付け根に顔をうずめた。
 超至近距離から下着に覆われた秘所を眺めるとわずかに下着が湿っている。
「おやぁ。こんなところがおしめりしてるけどぉ」
「ゼットさん!? い、いきなりそんなこと言わないでください!」
 恥ずかしさのあまりアウラは自然と荒げた口調になった。
「いやいや。何を恥ずかしがることがあるんだい、
 全てを分かり合うためのまじりっけなしの異性交遊に隠し事は不要さ。
 というわけで日記つけられるぐらい観察だね」
 観察といいながら湿り気を含んだ部分に指を沿わせる。
 恥ずかしいというアウラの声を無視して布地の上からえぐる様に刺激すると秘された奥から体液がにじみだす。
 湧き出す体液は凄い勢いで布地を濡らす。吸いきれなくなった布地からあふれ出し、股を伝うようになった。
「すごいぜアウラちゃん。これぞ汁ダクって奴だね」
 ゼットのご陽気台詞はアウラを更に恥ずかしさの底に押しやる。
 顔を赤に染め息も絶え絶えのアウラは、余計なことは言わないように怒り交じりで懇願する。
「オッケーッ。今後は不言実行のオトコになりま〜す」
 という言葉と共に、すでにほとんど下着の役目を放棄した布地を軽く取り去った。
 秒速の速さで己のズボンのチャックを下ろすと、とうの昔に準備万端になっているオトコの証を取り出し、両足を広げさせたアウラの秘所にあてがう。
 柔らかな肉をかきわけるようにおし進めるゼットだが、秘境の地は踏み入れた冒険隊をたやすく先に進ませない。
 無理やり先端まで挿入するとアウラに激痛が走る。ゼットに心配をかけさせないため声には出さなかったものの。全身の震えが痛みの凄さを表していた。
 一旦動きを止めたゼットはアウラに口付けるとすぐに気持ちよくするからと言い放つと一気に根元まで貫いた。そのまま腰を前後に揺らしはじめる。
 激痛を受け続けるアウラは悲鳴に近い声を上げ、ゼットの名を呼びながら耐えている。痛みを少しでも紛らわそうとするためかシーツを力いっぱい握りしめた。
(ああッ。アウラちゃんの中は相当にきついッ! 
 ぐんぐん搾り取られていく感じがまたッ! 
 だがはじめて物語第一話のアウラちゃんにはかなりの苦行を
 強いているのも確か。
 ここはオトコの勤めとしてしかとリードしなければッ! 
 まずは少しでも痛みが和らいでもらう民間療法として
 手をしっかり優しく握りしめて……)
 気休めに両手の指を絡めると、必至になってアウラが握り返してきたのがゼットには嬉しかった。
 腰を深く突き上げるたびに洩れる声と肉棒に絡みつく愛液は駆け足でゼットを絶頂に導こうとしていた。
「アウラちゃんッ! オレ……」
「はい……ぅんッ」
 アウラの一言を聞くと精液をアウラの裡に開放する。肉棒は力強く脈打ちながら大量の精液を放出した。すべてを出し切ると力尽きたようにアウラの胸元に倒れこむ。
 肩で吸う息の音だけが二人の耳に入る。アウラが包み込むように両腕をゼットの背中にまわす。
 二人とも互いの体熱に安らぎを見つけていた。
「ゼットさん……」
 息が正常に戻りつつあったアウラが一言かけると、ゼットは返事のかわりとばかりにキスで返した。
 キスをしながら体制を整えようとして、アウラとまだ繋がったままだと思い出しす。残った体力で起き上がったゼットはできるかぎり優しく抜いた。
 途端に、先ほど己が吐き出した精液とアウラより出でた体液や愛液の混合液がどろりとこぼれ出す。
「気持ちよかった……ありがとう」
 自分の頬を指で掻きながら、ゼットにしては非常にストレートかつ手短な表現で感謝を述べる。
「そんな……私こそッ……痛ぅ」
「!! オレがやんちゃしちまったせいで負担かけさせちゃったな。
 なにをかくそうアフターケアも万全にするよう躾けられたオレ。
 汚しちゃったものは綺麗にすべくクリーンにするからちょっとまってくれ。」
 寒くならないよう毛布をかけ、楽にするよう言い放つと、かなり手早い動作で己の身支度を整え、アウラのために風呂の準備を始める。



 別室にある鋳鉄製バスタブに水を張ると、ファイアジェムを放り込む。
 普段は風呂の湯を沸かすために使うなど勿体無くて絶対にしないが、今日は特別にということで躊躇はしなかった。
 ベッドで座っていたアウラを姫抱きにする。安定感を求めアウラがゼットの首に腕をまわす。
 アウラの柔らかさと重さを感じ、また下半身のフラグが立ちそうになるのを我慢して バスタブの中に丁寧に降ろした。
「ありがとうございます」
「女の子に気を使うのはジェントルメンの身だしなみ。
 謝辞なんていいってことよ。それよりも痛みはおさまったかい?」
「実はまだちょっと……」
「う。それはいけない……そういえば、
 効くかどうかはふさふさ耳が知っているボーションベリーがあったっけ……。
 アウラちゃんはこのままゆったり気分で入っていてくれ。
 アウラちゃんでも飲みやすいように握力の限界までチャレンジ、
 アンド、天然甘味料プラスしてくるぜ」
 といってアウラの返事をまたずに荷物があるほうへ去っていった。
 置いていかれた格好になったアウラは言われたとおり待つことにした。
 ゼットは目当ての物を発見すべく、自らの荷物をあさっているようだった。
 あれでもこれでもないとつぶやきながら盛大に荷物をひっくり返す音が聞こえてくる。
 当分こちらへは戻ってこないと判断したアウラは好意に甘え、体についた汚れを洗い落とすことにした。
 スポンジで体をこすり、付着した汚れを洗い流す。太ももに付着した赤いぬめりを取ろうとしてスポンジをあてるが、先ほどの余韻で痛みが伝う。
 痛みを抑えるため、指でぬぐうようにする。今度は痛みも覚えることなく取ることができた。
 そのまま先ほどまで一つに繋がれていた場所に手を伸ばしゆっくりと指をこすりあわせる。
 ぬるぬるとした感触が無くなってきたと思った時に不意にゼットの声が聞こえた。
「アウラちゃん……ソロ活動は解散の危機!? 
 ソロデビューせにゃならないほどオレのスキルが未熟だったなんてッ! 
 ごめん今からでも遅くはないはず。オレに挽回チャンスをくださいッ」
「い……いえ、これはちが」
 単に体を洗っていただけです。と続けようとしたアウラだったが、飛び込みの体勢で放物線を描きつつお風呂に飛び込んだゼットに唇をふさがれ、先ほどまで丁寧に洗っていた箇所をゼットにかき乱される。
 湯のため緋色に染まった花弁の中心部に指で穿たれる。やはり痛みも感じるが、共に別の感覚が湧き上がってくる。
「ぅくうん……ふっ……うん」
 アウラは喉奥からならすようにあえぐ。時折唇を離すが二人の舌は絡み合ったままだった。
 一本だった指は次第に本数を増やし、三本までを受け入れるようになってた。柔らかな肉の感触だけだった指にねっとりとした感触を指にまとうのを感じたゼットは動きを増して勝負をかける。
 あまりの腕の激しさに湯がバシャバシャと豪快に音をあげた。
「ぃゃぁ……ゼットさん……指が……凄いの」
途切れがちに伝える声、耐え難いまでの熱視線、何より唇と腕からの感触がゼットの下半身を再度硬くさせる。
バスタブに膝たちしていたゼットは、アウラに座るスペースを確保してもらい腰をすえる。
「さあ、オレの上に乗ってくれ」
「え?」
「今度は好きなように動いていいからッ! 
 一流選手は攻守も完璧だというのを証明するぜッ!」
 アウラは半ば強引に腰の上に乗せられる。猛る肉棒を握らされ、慎重に己の腰に埋めていく。
 初めてのときよりは幾分スムーズに挿入できた。だがアウラには大きすぎるサイズに変わりないので慣らすため先端だけを入れて様子をみる。
「き……つい……」
 それでも根元まで招き入れると、少しずつ上下に体を揺らし始める。
(ベッドの上で繋がっているときは全てが痛みとなって襲ってきたのに……)
 今は明らかに快感となっていることにアウラは驚いていた。
 徐々に積極的な動きで求めるようになったアウラにゼットはなけなしの根性で応える。
 不慣れな動きをサポートするようにゼットはアウラの腰に手をあてる。時折不規則な動作を加えて強くこすり付けるようにする。蜜壷はさらに誘うように捕らえてきゅっと締め付ける。
 動かすたびに湯船は激しく揺れた。
 互いの名を呼び合いながら繋がり合う二人は相手のことしか考えられなくなっていった。
「ひぃッ……ぅくふぅ……ぅん……だめっこんなにッ」
 途中からはゼットの腰の動きに身を任せていたアウラがゼットの名を呼び身を反らせる。
 そのまま気を失ったアウラを抱きかかえながら猛りの全てをアウラの中に解き放った。
 
 

 アウラが再び意識を取り戻したのは先ほどから数時間後だった。
 ベッドの上で気がついた後も思考がまとまらず、しばらく呆けていたが、次第に今日あった出来事を思い出す。
「ゼットさん……」
「おおっと。なんだい?」
 小さくつぶやくとすぐ近くから思わぬ返事が返ってきた。
「あ、いらしたんですか」
「モチのロンさ。気配りのオトコがアウラちゃんをほっとくことなんてしないぜ。それはそうと、大丈夫かい?」
「ええ、大丈夫です」
「ならバッチグだね。……ところでさ……ツーリングって奴は好きかい」
 すこし恥ずかしげに切り出したゼットの言葉に遠慮がちに答える。
「私は……この町から出たことはないのでどちらとも……」
「それならなおさら行くべきだよなッ! 足なら心配しなくても船でも空でもどんと来いだッ!」
 アウラはゼットの言いたいことがなんとなく察せられた。
 気の早い……でもゼットさんらしいと、内心微笑みながら確認する。
「旅行中は守ってくださるんですよね」
「もちろんッ! そりゃもう宇宙人でも怪獣でも全てのものからがっちりガードだぜ」
 首を縦に振り承諾するアウラをみたゼットは両手の拳を天に突き上げ万歳三唱する。
「じゃ、いっちょ豪華に世界一周としゃれ込むか!? ふさふさ耳の世界にもご案内して……」
 大声で独り言をいいながら壮大なハネムーン計画を打ち上げているゼットの横でアウラは微笑み続けている。
 ゼットの大声は数時間後アウラが夕食を知らせる声をかけるまで続いた。

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